熱い。
熱い。
熱い。
誰か助けて。
誰か。
誰か。
誰か。
「助けてッ!!」
私は跳ね起きた。
「あ、。やっと目が醒めた?あんた馬鹿でしょ?我が娘ながら座ったまま寝てたわよ。しかも、熱出て大変だったんだから」
「え?え?えっと、お母ぁさん…?」
「はぁ?あんた熱で頭やられて脳みそ溶けた?」
「いや、俺の脳みそは溶けてるっつーか、腐ってて…」
「はいはい(投げやり)。いい年した娘が『俺』とか言わないの!着替えなさいって。お母さん、夕飯買いに行ってくるから」
母が出て行ったドアを呆然と見やりながら、私は呟くのだ。
「夢?」
慌てて近寄ったパソコン。
そこには設定した覚えのないスクリーンセーバーが黒背景に緑の文字で右から左へと流れていた。
GAME OVER